赤磐市桜が丘のCherishピアノ教室、講師の石井智恵です。
今年4月より、1〜3歳頃(目安)のお子様と保護者の方を対象とした「音あそびコース」を新たに開設しました🎉
開設からしばらく経ち、改めてこのコースに込めた思いや、「個別リトミック」という考え方についてお伝えしたいと思いました。教室に興味を持ってくださっている方にも、すでに通ってくださっている生徒さんにも、私の考えや思いを知っていただけたら嬉しいです。
リトミックって、みんなでするもの?
「リトミック」と聞いて、どんな場面を思い浮かべますか?
きっと多くの方が、広いホールや教室に親子が集まって、音楽に合わせて一緒に体を動かす……そんな賑やかな光景を想像されるのではないでしょうか。
それはとても素敵な活動ですし、集団ならではの楽しさや学びがあることも確かです。
私自身、以前は大手音楽教室で、その後は地域の施設でもグループリトミックを開催し、たくさんの親子の皆さんと音楽の時間を楽しんできました。
でも、そういった活動を続けながら、昨今の子どもたちの状況の変化を感じ、ひとつの考えが膨らんできました。
「みんなと一緒」が、すべての子に合うとは限らない
子どもたちはひとりひとり違います。
性格も、好みも、その日の体調も、気分も、保護者の方の方針も・・・本当にさまざまです。特に1〜3歳という時期は、月齢や発達の個人差がとても大きく、同じ月齢でも「今日は乗り気」「今日はちょっと疲れてる」「今日は抱っこがいい」といった変化が毎回あるのは当然のこと。
グループの場だと、どうしても周りに合わせることが求められます。活動の流れに乗れなかったとき、お子様が泣いてしまったとき、ちょっと違うことに興味を持ってしまったとき・・・保護者の方が「迷惑をかけてしまっていないか」と気を遣う場面が生まれてしまうこともあります。
その「気遣い」が積み重なると、レッスンの時間が本来の目的からずれてしまうのではないか、と感じるようになりました。
今の子どもたちが置かれている環境
もうひとつ、私がとても大切に考えていることがあります。
今の時代、多くのお子様は1歳を過ぎると保育園へ通い始め、日常のほとんどを集団の中で過ごします。朝から夕方まで、大勢のお友だちと一緒に食べて、遊んで、活動して……それはそれでとても豊かな経験ですが、裏を返せば、自分だけに集中してもらえる時間がとても少ない毎日でもあります。
そして集団の中では、どうしても「みんなと同じ」が求められる場面があります。先生の目も、時間も、場所も、みんなで分け合うもの。それが当たり前になっている子どもたちにとって、「あなたのことだけを見ているよ」という時間は、実はとても希少で、心に響くものなのではないかと思うのです。
子どもたちを取り巻く環境はここ数年で大きく変わりました。その変化に寄り添ったレッスンのあり方を、私はずっと考えてきました。
親子がふたりで、100%音楽に向き合える時間
誰かに気を遣うことなく、お子様とお父さん・お母さんだけが、じっくり向き合える場所。それが個別リトミックに込めた、もうひとつの大切な思いです。
個別だからこそ、その子だけの時間になる
そこで私が大切にしたいと思ったのが、個別で向き合うリトミックです。
レッスンの時間はとても短く、とても貴重です。だからこそ、その限られた時間を、その子のためだけに使いたい。
個別レッスンでは——
- お子様のペースに合わせて進められます
今日は元気いっぱい、今日はゆったりしたい……そのままで大丈夫です。 - 保護者の方が気を遣わなくていい空間です
泣いても、動き回っても、違う方向に興味が向いても、それを否定せずレッスンに活かすことができます。 - その子の「今」を見ながら内容を組み立てられます
先生との会話、お子様のふとした行動や反応——そのひとつひとつを次の活動へのヒントにして、「今日来てよかった」と思えるものを持ち帰ってもらいたいのです。
「音あそびコース」に込めた思い
そのような考えから生まれたのが、Cherishピアノ教室の音あそびコース(目安1〜3歳頃対象)です。
このコースはダルクローズ・リトミックとモンテッソーリ教育のエッセンスをベースに、音楽を通じて体・感覚・心を育てることを大切にしています。
このコースで私がいつも大切にしていることがあります。それは、「想像すること」を活動の中心に置くということです。
小さなお子様でも、それまでに体験したことの中には、たくさんの感覚や記憶が詰まっています。「あの動物ってどんなふうに動くんだろう」「この音を聴いていたらどんな場面が浮かぶかな」——絵本のページをめくるようなわくわく感、「やってみたい!」という自然な気持ち。そういった子どもの内側から湧いてくるイメージを大切に、音楽の活動へとつなげていきます。
鍵盤を「弾けるようにする」ことよりも先に、音楽を体で感じ、音と遊び、音に親しむ。そのプロセスをお子様ひとりひとりに合わせた形で積み重ねていきます。
ピアノの前に座ることが目標ではなく、音楽が「好き」という気持ちを育てること——それが音あそびコースの出発点です。
グループから個別へ。私が決めたこと
これまでグループでのリトミック活動を続けてきたからこそ、「個別ならではの豊かさ」がよくわかります。
今の時代、ライフスタイルも価値観も多様化しています。集団活動が合う子もいれば、まずは少人数・個別の環境で安心してスタートしたい子もいます。送り迎えの時間、保護者の都合、きょうだいの事情……さまざまな背景を持つご家庭に寄り添うためにも、個別対応のリトミックに取り組んでいきたいと思っています。
個別に切り替えたのは、その良さを感じなくなったからではありません。ひとりひとりをもっと大切にしたいという思いからです。
おわりに
久しぶりのブログ更新となりました(^^;
これからも教室の考え方やレッスンへの思いを、こうして少しずつ綴っていきたいと思っています。
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